2009年11月12日木曜日

頭髪が・・・・・

11/9 朝、目を覚ますとベッドのいろんなところに毛髪があることに気づいた。「ついに、毛髪が抜けるようになったか」と何ともいえない気持ちになった。でも、普段の生活をしていても、多かれ少なかれ抜け毛はあるもの、そんなに気にすることはないと気を取り直すことにした。
明日、一時退院できることでもあるし、昨日手に入れたiPhoneを何とか使えるようにしなければいけないという変な使命感に燃え、午前の活動開始である。
アップルのサイトからダウンロードしたPDFファイルを隅から隅まで目を通し、そして、・・・・・・・・。マニュアルに何が書いてあるのかわからない。よくわからない言葉が、次々とつづられていて、そろそろ年齢的に理解できなくなってきたのだろうかと落ち込みながらの活動となった。
それでも、何とか、MMSのアドレスの設定、Eメール(i)の設定を完了。メールで、友人にiPhoneを手に入れたことを報告、夕方には何とか使えるようになった。
入院中も毎日、入浴ができる。お風呂に入ると体が温まり、気分も落ち着く。看護師さんたちは、体を清潔に保つために、少々熱があっても毎日入浴するようにと進めている。お風呂に入って体を洗うことによって、体についた細菌を減らし、感染症を予防することが、この病気と闘う上ではとても大切なのだと力説している。自分は、お風呂にはいることで、気持ちが和み、制約が多い入院生活のストレスを解放するとってもすばらしい方法だと、毎日楽しみにしているのである。
ただし、今日の入浴はショックだった。体を洗い、髪の毛を洗い終わったとき、なにやら手にからみつくものがたくさんある。手にからみつくものをシャワーで洗い流し、もう一度、頭の上からシャワーをかけ、髪の毛を手ですかすと、・・・・。手には、たくさんの髪の毛がからみついているではないか。
タオルで髪の毛を拭くと、タオル一面に抜け毛が。拭くたびに抜け毛がたくさんついてくる。
やっぱり、ついにきたか。
排水溝の周りを見ると、自分の抜け毛だと思われるものがいっぱいである。
わかっていたこととはいえ、現実に目にすると、ショックである。
10円玉ハゲ(こんな表現はいけないのだろうが、想像しやすいので)の様に、一部分だけがばっさり抜けるのではなく、全体から抜けているようである。一部だけがはげて頭がまだら模様になるのはなんだか悲しい。(表現は不適切かも)まだ、全体なら許せる。と自分に言い聞かせて、気分を取り直す。
しかし、洗髪するたびに手に抜け毛がたくさんからみつくあの感触を味わうのかと思うとゾッとする
ついには、寝ている間に髪の毛が大量に抜けて、枕の周りが真っ黒になる夢を見た。頭を動かすたびに、枕との摩擦で髪の毛が引っ張られ、髪の毛が抜けていく。・・・・。
これほどまでに、髪の毛が抜けることに対して自分自身がストレスを感じていたのかと驚いた。
できる限り、病気のこと、副作用のことなど様々なことに対して前向きに考えていこう、また、十分にそうしていけると思っていたが、やはり、心の中では、そんな簡単に解決できることではなかったということか。病気、副作用、治療の経過、将来、etc.様々な不安を感じている。なるようにしかならないと言いつつも、やっぱり不安であることには変わりない。それをあらためて感じた。

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